誰でもわかる!音楽理論

6.音階の中でよく使われる四和音

前回までは、1つの調の中で使われる7つのコード(三和音)を見てきましたが、今度は四和音です。

サンプルは三和音の時と同様に【イ長調】にしましょう。
まず、イ長調の中で使われる7つの三和音は下記でした。
イ長調の三和音
これらはイ長調の各構成音の上に1つおきに音を重ねたものでした。
さて、四和音はどうなるのか!?
簡単です!!
同じ要領でもう1つ音を重ねれば良いのです。
こんな感じ↓
イ長調の四和音
簡単でしょ?
これが『イ長調の中で使われる7つの四和音』となるのです。
ただ、四和音は三和音に比べて響きが複雑なためすべての四和音が頻繁に使われるということは多くありません。やはり和音の基本は三和音で味付けに四和音を使うと考えておくと良いでしょう。

最後に実際に使われているコード名を確認しておきましょう。
I・・・AM7
II・・・Bm7
III・・・C#m7
IV・・・DM7
V・・・E7
VI・・・F#m7
VII・・・G#dim(-5)7
・・・となります。

この中で最も頻繁に使われるのはVのコードであるE7です。これはどの調でも同じ事で、Vの四和音はとても重要です。

和声やコード進行の項目でもVの四和音は取り入れて行くのでしっかり覚えておいて下さい。和声の中では、Vの四和音はV7と表記します。Vは三和音を表すので合わせて覚えておくと良いでしょう。