誰でもわかる!音楽理論

10. 和声の連結の第一歩

今回から和音と和音の連結の仕方を見て行きましょう。

まず【C→G→C】というコード進行の演奏を聴いて下さい。
2回同じコード進行を聴いてもらいますが、1回目と2回目の違いに注目して聴いて下さい。

あまり大きな違いではないのですが楽譜に書くとこんな感じです。

真ん中のコード【G】を1回目=開離配置にしたものと、2回目=密集配置にしたもの・・・・・の違いです。ソプラノとバスはまったく同じ進行(音)をしています。

さて、皆さんはこの違いをどのように感じましたか?
・・・・・ん~イマイチわかりません???

ではバスは同じなのでバス音を抜いてもう一度聴いて見ましょう。

下記がバスを抜いた楽譜

1回目に比べて2回目はGの所が「抜けたような音」「音のボリュームが変わった感じ」・・・こんな風に感じましたが皆さんはどうだったでしょうか?
表現の仕方は色々ありますが、1回目の方が自然で地味な感じ聞こえませんでしたか?

・・・・・では、なぜそのように感じたのでしょうか?
内声に注目して下さい。(内声がわからない人は『四声体』参照)

1回目は内声がほとんど動きがない・・・のに対して
2回目は内声が大きく上下運動しています。

これが1回目を自然で地味に感じた理由なのです。
そしてここが重要なポイントでもあるわけです!!
次回に続く・・・。