22. I→Iの連結
Iの和音はその調の主和音なので頻繁に使われますが、I→Iという進行もよく使われます。和音機能でいえば、T(トニック)→T(トニック)ですね。このように同じ和音が続く時はバスの位置を変えることで声部の停滞をふせぐ事ができます。下記を見てください。
I→I(1転)
Iの第1転回形を使う場合は、第三音の重複なども考慮しましょう。また、バスとソプラノが反行する下記のような進行が最もよく使われる連結でしょう。(※反行がわからない人は「反進行と斜進行と並進行」参照)
I(1転)→I
転回形を先に持ってきても、後に持ってきても特に変わりません。共通音を保留し、配分の一致と第三音の重複を考慮しましょう。
I(1転)のソプラノに第V音(下記で言うと「ソ」)を持ってくると、バスとソプラノは自然と並行になりますが、もちろんこれも大丈夫です。