誰でもわかる!音楽理論

16. 和音機能

「音階とコード」の所で少し紹介した和音機能についても頭に入れておきましょう。そうすることで今後の理解がとても楽になったりします。
・・・・時々、楽にならなかったりもします・・。

1つの調で使われる7つの和音にはそれぞれ機能名があると書きました。覚えていますか?
大きくわけて3つグループに分けられています。

トニック(T)

主和音(I)をリーダーとするグループで主役のように扱われる和音たち。ここに属する和音から曲が始まり、ここに属する和音たちで曲が終わる事がとても多い。一般的には安定した和音と言われている。
ドミナントやサブドミナントの両方に進行する。

ドミナント(D)

属和音(V)をリーダーとするグループでトニックに寄り添うヒロイン的な存在の和音たち。ヒロイン的な存在のため、トニックへ進行したがることがとても多い。一般的には不安定な和音と言われている。
トニックに進行する。

サブドミナント(S)

下属音(IV)をリーダーとするグループで脇役的な存在の和音たち。脇役的な存在のため、和音進行を補助する(気のきいたことをする)ことが多い。一般的には不安定な和音といわれている。
トニックにもドミナントにも進行する

ここで最も注目して欲しいのがドミナントです。
ヒロインであるドミナントは主役であるトニックに進みたがる。(D→T) これを『ドミナント進行』といい最も多様される進行であり重要な進行です。 とりあえずはドミナントにきたらトニックへ進行と考えて下さい。