誰でもわかる!音楽理論

11. 配分の一致

和声の連結の第一歩』で、自然で地味に感じたのは内声の動きの違いによるものでした。

今回のように2小節の音楽であればあまり気にならないのですが、1曲という長い単位では大きく違ってきます。今回の2回目のように、内声の動きが大きいものが曲中に何度も繰り返しでて来ると疲れてきたり、聴かせたいメロディー(注目させたいメロディー)があるのに内声の音に耳が言ってしまう・・・・と言う事にもなります。

・・・・・という事で、「必要以上に内声を大きく動かすのはやめておこう」という事です。

そこで出てくるのが、『配分の一致』です。

配分の一致


2回目のように 【開離配置】→【密集配置】→【開離配置】
・・・と配置の方法を変えるのではなく、

1回目のように 【開離配置】【開離配置】【開離配置】
・・・と配置の方法を一致させようと言う事です。

(配置がわからない人は『開離配置と密集配置とオクターブ配置』参照)

はじめの和音(C)が密集配置であったらその後続和音(G)も密集配置にしましょう。
例えば、下記のような楽譜↓


地味だけど自然でしょ?
配分一致は和声の中では基本的な考え方なので忘れないで下さい。

・・・・・あれ?・・・・じゃあオクターブ配置は?・・・・・・
次回に続く・・・。