誰でもわかる!音楽理論

14. 共通音の保留

和声の連結の第一歩』や『配分の一致』では内声に注目して見ましたが、今回もその延長線上の話。同じく内声に注目です!

・例えば【C→G】と言う和音の連結(コード進行)があったとします。
各和音の構成音はC(ド・ミ・)→G(・シ・レ)ですね。
この中で「ソ」は両方の和音で使われますが、この音を『同一声部で保留(保持)しよう』と言うことです。(下記参照)


これは特に内声にある共通音に言えることです。
この内声にある共通音を目安に、その他の音を「配分の一致」などを考えながら連結して行くように考えましょう。
こうすることで、必要以上に内声を動かさす事を避けることが出来ます。

外声(特にソプラノ)は旋律となる部分でもあるので保留することのメリットはあまりありません。

最後に共通音を保留しなかったらどんな感じなのか・・・ということで1つだけ参考に聴いてみて下さい。共通音を保留せずに配分の一致だけを行ったものです。(下記参照)


これだけではソプラノの進行も違うのであまりよくわからないかも知れませんね。
各自で保留した時としない時の違いを色々ためして見て下さい。

共通音の保留』でした。